第12回 『百聞は一見にしかず』

毎年、受験学年になっても、中々志望校が決まらない生徒がいます。
偏差値や各大学の特色、入試情報を伝えても、それでも決まらないことがあります。
そこで毎年、夏休みを迎える前に、生徒たちに必ずオープンキャンパスの話をします。
実際に大学に足を運ぶことで、見えてくるものや感じられるものが何かしらあるからです。

これまでは、行ってみたい大学のオープンキャンパスに各自参加してきてもらっていたのですが、今年は希望者を募り、稲門高等学院の総合学習授業の一環として、オープンキャンパスに参加することにしました。
午前と午後とで、同じ日に2つの大学のオープンキャンパスに参加しました。
今年は立教大学と明治大学。
一般的に「MARCH」とひとくくりにされる、どちらも全国的に名の知れた有名大学ですが、実際に行ってみると、キャンパスの規模、建物、学生の気質、雰囲気など、それぞれ「カラー」が異なりました。
立教大学は、なんといっても、そのキャンパスの美しさに尽きます。
池袋という繁華街から歩くこと10分、いざ正門に立つと、目の前には緑のつたに覆い尽くされたレンガ造りの校舎が鎮座し、その重厚感で見るものを圧倒します。
規模は決して大きくはなく、そのせいか落ち着いた感じにさせられました。
一方、明治大学は(今回のオープンキャンパスの会場は駿河台キャンパスでした)、超高層ビルが建ち並ぶようなキャンパス構造になっており、駿河台の街並みに聳え立つリバティタワーには、立教大学とは別の意味で圧倒させられました。
規模も大きく、全体的に近代的で洗練された印象を受けました。

それぞれ、好き嫌いの意見が分かれるところでしょう。
実際、当学院の生徒たちも、立教大学の方に魅力を感じたという生徒もいれば、明治大学の方がよかったという生徒もおりました。

オープンキャンパスは、本人にしか分からない何かを感じることができる機会です。
たとえ、まだ行きたい大学が決まっていなくても、受験校を選択する上で重要な判断材料をもたらせてくれます。

志望校がまだ決まっていない皆さん。
大学のHPやパンフレットを見るのもいいですが、この夏休みをうまく利用して、オープンキャンパスに足を運んでみてはいかがでしょうか。

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