第14回 『模試は、力試しではなく、メンタル面の強化!』

稲門高等学院では、定期的に模擬試験を受けるよう生徒たちに指導しています。それは、これまで学習してきたことがきちんと定着しているかどうかを確認する、という目的があるからなのですが、実はそれ以上に大切な意味があるのです。

しかし中には『模試』と聞くと、「今の段階では、まだ点数も偏差値も取れないから、受けても意味がない」とか、「お金も時間も無駄だから受けたくない」という言い訳を盾に、どうしても受けようとしない生徒がいます。さらに、もう少しつっこんで話を聞いてみると、「できないことは受ける前から分かっているのに、さらに戻ってきた成績表を見た時に、その結果を目の当たりにすることでショックを受けるから。だから受けたくない!」というのが、どうも生徒たちの本音のようです。

確かに、生徒達の言い分や気持ちはよく分かります。点数や偏差値が低ければ、合格判定も良くないだろうし、ショックも大きいことでしょう。しかし、模試に関しては、点数や偏差値は二の次なのです。ましたや、合格判定などまったく気にすることはありません。模試を受ける一番の意味は、メンタル面の強化にあるからです。

模試の会場というのは、皆さんにとって、大概初めて行く場所です。また、そこに集まる周りの人たちも、当然知らない人たちばかりです。こういう状況にある時、皆さんの心境はどのようなものでしょうか。「落ち着かない」とか、「一抹の不安を感じる」ではありませんか?そもそも模試や入試というものは、そういった気持ちが落ち着かない中で、いかに心を落ち着かせて解答できるかが試されるものなのです。だから、そういった環境を意図的に作り、どういう状況にあろうとも、集中し、自分の力を100%出せるように、訓練しておくことが必要なのです。

皆さんが、普段からよく勉強していることは知っています。しかし、いくら勉強(input)して試験に臨んだとしても、制限時間という制約があり、不安や焦る気持ちになりがちな環境の中、効率よく問題を解いていく(output)ことができなければ合格は遠のきます。

皆さん、次回から、ぜひ、模試を受けてみてください。隣の人が貧乏ゆすりをしていようが、答案を記入する際に、カリカリとうるさくても、自分の解答に集中して模試を受けられるように、場数をこなしていってください。それこそ、1回受けたくらいでは心もとないので、数ヶ月に一度は、定期的に受けておくといいでしょう。毎日コツコツ努力している受験生に、メンタル面が強化されれば、まさに鬼に金棒です。

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