国立大学の「AO・推薦入試」枠が、2018年度までに倍増し、募集定員の3割に及ぶ

国立大学の「AO・推薦入試」枠が、2018年度までに、現在の2倍にあたる入学定員の30%に引き上げられることになった。

具体的には、優れた資質、能力のある学生を確保するため、来春の16年度入試では入学定員(計9万5760人)の15・6%にとどまる「AO・推薦入試」と、世界各国の大学入学資格が得られる「国際バカロレア」を活用した入試の合格者の総数を、18年度までに定員の30%に拡大することを目指す。

現在、国公立大学166校の内、推薦入試を実施する大学は、新たに東京大・京都大の2校が増えて159校になり、全体の95.8%を占めることになる。また、AO入試を実施する大学も、宇都宮大・京都大・宮崎大・福岡女子大の4校が加わり、全体の45.2%にあたる75校となる。

また、166校の全体の募集定員は、前年度から272人減となる12万4753人となるが、そのうち「AO・推薦入試」の募集定員は2万2655人で、全体の2割近くを占めていることになる。

ただし、推薦入試で大学入試センター試験を課す大学は、前年度から6大学18学部増加し、87大学201学部となる。推薦入試と言えども、学力不問というわけではない。

今回、新たに「AO・推薦入試」を導入する関東の国立大学は、以下の通り。

推薦入試 東京大学(文科一類、文科二類、文科三類、理科一類、理科二類、理科三類)
東京外国語大学(国際社会)
東京工業大学(理学院、情報理工学院)
電気通信大学(情報理工学域(昼間))
AO入試 東京工業大学(物質理工学院、工学院、環境・社会理工学院、情報理工学院、生命理工学院)
電気通信大学(情報理工学域(夜))
宇都宮大学(地域デザイン科)

情報提供:安田教育研究所

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