慶應義塾大学が試験日程変更!上智大学がネット出願のみ!青山学院大学が学部新設!…
●全国的な動向
2015年度入試から、数学・理科を前倒しして始まる新課程入試が最大のポイントです。特に理科は、2単位の基礎科目(以下、「理科基礎」と言う)と4単位科目(以下、単に「理科」と言う)に分かれ、これまでと全く違ったパターンになります。旧課程のセンター試験で扱う理科は、すべて「Ⅰ」の科目で、文系が1科目、理系が2科目というだけの違いだったが、新課程では、文系が「理科基礎」2科目か「理科」 1科目、理系が「理科」 2科目と大別され、選択の仕方によっては複雑なケースもあるので注意が必要です。
出願形式で目立つのは、インターネット出願の増加です。これを受験料の割引とセットで導入した近畿大が前年度、志願者数全国トップになったことが波及し、国立大でも広島大やお茶の水女子大が始めるなど、ペーパーレス化が進んでいます。私立大では東洋大に続いて、上智大や成城大などがネット出願のみになり、この傾向は今後も加速していくと思われます。
新設学部・学科では、看護系が目立ちます。2014年度で18校の新設がありましたが、2015年度でも15校が予定されています。国際系の学部の新設も目につき、これと連動する形で、TOEFLなどの英語能力検定試験を活用する動きも広がっています。
●首都圏の動向
何と言っても慶應義塾大学の入試日程変更!文学部と法学部以外が変更し、いずれも2日以上早くなっています。これにより、国公立大の前期試験(2月25日)との間が開いたため、国公立大との併願がしやすくなりました。国公立大前期の前にほぼ発表が終わり、早大の試験日とも間が開いたので入学手続きをするケースも増えそうです。
全国的な動向で指摘した学部・学科の新設では、国際系で青山学院大の地球社会共生学部、順天堂大の国際教養学部、千葉商大の国際教養学部。また看護系では、神奈川県に新設される湘南医療大(横浜市)の保健医療学部に看護科が設置され、東京純心大、神奈川県の神奈川工科大、松蔭大で看護学部が増設されます。